オールオンフォー(All on 4)インプラントとは?
オールオンフォーインプラントは、ポルトガルの医師Dr. パウロ・マロが開発したインプラント治療法です。 従来のインプラント治療では、歯の本数分のインプラントが必要でしたが、オールオンフォーインプラントでは、片顎に4本のインプラントを埋め込むことで、最大14本の歯を支えることができます。 顎の骨の状態によっては、4本以上のインプラントが必要になる場合もあります。この治療法は、顎の骨に最小4本のインプラントを埋め込み、その上に12本の連結した人工歯を固定する方法です。インプラントを斜めに埋め込むことで、骨の量が少なくても治療が可能な場合があり、骨造成手術が必要ないケースも多いです。 また、上下の顎に同時にオールオンフォーインプラント治療を行うことで、より調和のとれた咬合と審美性が得られます。 手術当日に仮歯を装着できるため、短期間で見た目や噛む機能の回復も可能です。
オステムのオールオンフォーインプラントの特徴
高い初期固定力
オステムインプラントは、初期固定力が高いため、オールオンフォーインプラントのように、少ない本数のインプラントで多くの歯を支える必要がある場合に適しています。特に、骨密度が低い方にとって、オステムインプラントの初期固定力は大きなメリットとなります。
One Guide System
オステムインプラントのOne Guide Systemは、歯肉を切開せずにインプラントを埋め込むことができるため、手術の負担を軽減することができます。また、事前に仮歯を作製することができるため、手術当日に仮歯を装着することができます。
骨の量が少なくても治療可能
骨の量が足りない場合でも、斜めにインプラントを埋入することで治療が可能な場合があります。
費用を抑えることが期待できる
従来のインプラント治療と比較して、少ない本数で全ての歯を支えるため、費用が抑えられる可能性があります。オールオンフォーとは言われていますが、患者さんの口腔内の状態によってインプラントを埋める本数が増えることもあり、患者さんが想定していた金額ではカバーできなくなることがあります。事前に歯科医師の説明を受けた上で治療を受けてください。
他社のオールオンフォーインプラントについて
メーカー | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
オステム | 高い初期固定力、豊富なラインナップ、高い費用対効果 | 骨の量が少なくても治療可能、費用を抑えられる | – |
ノーベルバイオケア | 高い信頼性と実績 | 長期的な安定性 | 高価格 |
ストローマン | 最新の表面処理技術、高い成功率 | 治療期間の短縮 | 高価格 |
ジンマーデンタル | 豊富なラインナップ、高い品質 | あらゆる症例に対応可能 | – |
アストラテック | 高い初期固定力、長期安定性 | 早期に噛めるようになる | – |
歯を全て失ってしまった場合(上の歯全部や、下の歯全部を失ったとき)の治療法として、考えることができます。抜歯が必要になったり、インプラント1本に対する負担が大きくなることなども、歯科医師から説明を受けて検討していくとよいでしょう。